Kindle出版のキーワードとカテゴリーは、人気語を詰める欄ではありません。検索する場面と内容に合う棚から、四マスメモへ候補一組を置いて確認します。

「似た言葉を全部入れたらいいのか」とKDPのキーワード欄で迷っていませんか。

キーワードは検索する場面、カテゴリーは内容に合う本棚から考えます。四マスメモに候補を一組置き、本文とずれていないか確かめましょう。

Kindle出版で、キーワードは最大七つ、カテゴリーは三つ選べる

KDP公式では、本の内容に関連するキーワードを最大七つ設定できると案内しています。曖昧な言葉を避け、内容を正確に表す具体的な言葉を選ぶのが基本です。

カテゴリーは、本を特定のジャンルやトピックへ整理する「デジタル本棚」と説明されています。KDPで本を作成するときは三つのカテゴリーを選択できます。

どちらも、本の内容と読者の期待をAmazonへ伝える設定です。内容と関係のない人気語やカテゴリーを使うための枠ではありません。

キーワードは「読者が検索する場面」から出す

キーワード欄を見ながら考えると、「人生」「成長」「働き方」のような広い言葉へ寄りやすくなります。

先にメモするのは、本を必要とする一場面です。

  • 誰が困っているか
  • 何が起きた直後か
  • 検索窓へ何と打ち込むか

架空例:初めての転職で職務経歴書が書けない

※以下は設定方法を示す架空例で、本人・受講生事例ではありません。

応募したい会社は決まった。でも職務経歴書の書き方が分からない。締切まで四日。スマホで「職務経歴書 書き方 未経験」と検索する。

この場面からは、「職務経歴書 書き方 未経験」のような候補が出ます。

ただし、本の中身が未経験者向けの職務経歴書を扱っていなければ使えません。検索されそうかだけでなく、目次や本文がその問いへ答えているかを一緒に見ます。

カテゴリーは、本の内容に近い棚から選ぶ

カテゴリーで見るのは、「目立ちそうか」より「その棚に本が並んでいて読者が納得するか」です。

KDPも、正確なカテゴリーを選び、人気と関連性のバランスを見るよう案内しています。関係のないカテゴリーは読者の購入体験へ悪影響を与えると明記しています。

棚を選ぶ前に考えたい問いは、こちらです。

この本を読み終えた人が、次に似た本を探すなら、どの棚を見るだろう?

一冊に仕事、家庭、健康の話が入っていても、すべてを同じ強さで棚へ出すとは限りません。最初の候補は、本の中心テーマに近いカテゴリーです。

キーワード設定だけで上位表示は約束できない

Amazonの検索結果は動的で、変動する可能性があります。KDP公式では、キーワード、本の詳細、本の内容など、検索結果画面には出ない情報も検索結果に関わると説明しています。

そのため、「このキーワードを入れれば何位になる」とは言えません。

設定後に自分で確認できるのは、次の三点です。

  1. その言葉で探す人の疑問に、本文が答えているか
  2. 目次や商品紹介文で、候補語と本の内容がつながるか
  3. 選んだカテゴリーの隣にある本と、読者の期待が大きくずれていないか

たとえば職務経歴書を扱う本で、「転職」と「未経験の応募書類」の候補があるなら、僕は該当する章を開いて比べます。未経験の応募書類への答えが書いてあるなら、その具体的な問いを候補へ。広い語の方が探されそうだという想像だけでは、決めません。

設定で先に選ぶのは、自分の本が実際に答えられる問いです。順位は別に観測し、設定した言葉だけの効果と決めつけない。

四マスメモで候補を一組だけ作る

紙かメモアプリへ、次の四項目を書きます。

項目 書くこと
読者 誰が、何に詰まっているか
検索場面 何が起き、何と検索するか
候補語 本の内容と一致する言葉を一つ
近い棚 読後に似た本を探すカテゴリーを一つ

記入例

項目 架空の記入例
読者 初めての転職で職務経歴書を書けない人
検索場面 締切前に「職務経歴書 書き方 未経験」と検索する
候補語 職務経歴書 書き方 未経験
近い棚 KDP画面で転職・就職に近い候補名を一つ確認し、そのまま写す

今日は候補語一つ、カテゴリー一つの仮置きまでです。実際の登録前には、残りの候補も同じ基準で確認します。

避けたい設定

内容と関係のない人気語を入れる

検索されそうでも、本が答えていない言葉は使いません。枠を埋めるために遠い語を足すと、検索した読者の期待と本文がずれます。

目立ちそうな別カテゴリーを選ぶ

僕なら、順位が取りやすそうという理由だけで、違うテーマの棚へ移しません。職務経歴書の手順を探す人が、その本を開いて必要な説明を得られるか。カテゴリー候補と目次を並べ、その問いへ答えられる方を残します。

同じ検索場面の言い換えだけで埋める

候補が似た言葉ばかりなら、別の読者場面があるかを先に考えます。ただし、場面を増やすために本の対象を広げません。選ぶ範囲を決めるのは、実際に本文で答えられる内容です。

今日は、順位ではなく本の位置を決める

キーワードとカテゴリーは、同じ言葉を入れる欄ではありません。

一人の読者が検索する場面を書き、そこから候補語を一つ選ぶ。次に、その本を読み終えた人が似た本を探す棚を一つ確認する。

この一組がつながれば、残りの設定も同じ基準で見直せます。

次の作業を選ぶときは、Kindle本のタイトルの付け方|本文で守れる約束を一案にするを使えます。出版の工程を確認したい場合は、Kindle出版の始め方を使ってください。