Kindle本のタイトルの付け方を、強い言葉より本文の約束から考えます。誰へ・何を・どこまでの三行をメインとサブへ分け、KDPの条件と合う仮案を一つ作ります。
Kindle本のタイトル案を並べて、「強い言葉やキーワードをもっと足すべきか」と迷っていませんか。
まずは本文から、誰へ・何を・どこまで渡せる本かを三行にしてみてください。その三行をメインタイトルとサブタイトルへ分け、内容と合う仮の一案を作ります。
Kindle本のタイトルは、内容を選ぶための入口
目を引く案があっても、何の本かが分からなければ、必要かどうかを判断しにくいです。僕なら最初に、原稿の答えがタイトルに見えているかを確かめます。
「明日への扉」と「初めての面接で、職歴を話す順番を作る」の比較なら、後者では扱う場面と作業が見えます。販売効果は未検証です。案を選ぶときは、読者が扱う場面を読み取れるかも基準にしてみてください。小説やエッセイには、余韻を残す題名が合う場合もあります。ここからの方法は、読者が解決したい問いを持って探す実用・ノウハウ系の本を中心に考えます。詩的な言葉を全部捨てるための方法ではなく、内容を選べる情報を残すための方法です。
タイトルより先に、誰へ・何を・どこまでを書く
タイトル案を一度横へ置き、本文を見て次の三行を埋めてください。
誰へ:__な場面で、__に困っている人へ
何を:__を判断・実行する方法を
どこまで:__ができるところまで扱う
説明用の例なら、次のようになります。
誰へ:初めての面接で、職歴をどの順に話すか迷う人へ。
何を:応募先に関係する経験を選び、話す順番を作る方法を。
どこまで:自分の職歴から、話すための下書きを作るところまで。
「内定を取る」とまでは約束していません。本文で渡せるのは準備の手順で、選考の結果には相手側の判断もあるからです。自分の本でも、手順として提供できるものと、結果の保証を分けてみてください。
メインタイトルとサブタイトルで情報を分ける
三行を全部入れると長くなるので、メインには主題、サブには読者の場面や扱う範囲を補います。この分け方は、情報を整理するための編集案です。KDPが指定した題名の型ではありません。
| 役割 | 説明用の案 |
|---|---|
| メインタイトル | はじめての面接、職歴の伝え方 |
| サブタイトル | 応募先に合う経験を選び、話す順番を作る |
サブタイトルがなくても内容を選べるなら、無理に足す必要はありません。逆に、メインが短い比喩なら、サブで主題を説明する選択もできます。
二つを続けて読んだとき、同じ意味を繰り返していないかも見ます。「初心者」「はじめて」「入門」を何度も重ねるより、困っている場面や具体的な作業へ文字を使いたいです。
雰囲気・キーワードの羅列・成果の約束を見直す
案を選ぶときは、次の表で本文とのずれを探します。
| 迷いやすい案 | 見直すこと |
|---|---|
| 雰囲気だけの言葉 | 何を扱う実用書かが読めるか |
| 人気の単語を並べた案 | 一つの日本語の題名として意味が通るか |
| 「必ず合格」などの案 | 本文で保証できない結果を約束していないか |
検索されそうな言葉を入れるときも、内容に関係する語を自然につなぎます。書名を検索語の置き場にしてしまうと、何の本かを読み取る負担が増えます。
三行の「誰へ」「何を」「どこまで」に戻り、案から読み取れるものへ印を付けてください。全部の要素を詰め込むより、選ぶうえで必要な情報が落ちていないかを確かめます。
KDPへ登録する前に、表紙・原稿・入力欄をそろえる
仮の一案が決まったら、表紙と登録する書名・副題を一致させます。KDPの公式ガイドは、表紙に表示する情報とメタデータの一致、タイトルへ含められない宣伝文句や無関係な語などを定めています。具体的な表記は、登録前に確認してください。本のメタデータのガイドライン
原稿の扉や見出しに古い題名が残っていないかも、制作上の確認として見ます。表紙だけを直して、原稿は前の案のままという取り違えを防ぐためです。
今日は、仮タイトルを一案残す
本文の三行と照らし合わせて、仮タイトルを一案保存してください。「扱う主題が分かる」「本文の範囲を超えない」「表紙と同じ表記にできる」の三点を満たすか確かめます。
どれも合わない場合は、強い言葉をさらに探すより、三行のどこが曖昧かを一つ選んで書き直します。まだ原稿がないなら、仮の企画から題名を置き、本文ができた後で約束を確かめ直してください。
一案を表紙へ置く段階では、小さなKindle表紙で内容を確かめる方法へ。書く工程から整理したい人は、Kindle出版の始め方を使えます。