Kindle本は何文字必要か。KDPの技術条件と原稿の説明量を分け、一章がないと読者がどこで止まるかを確かめます。文字数を足す前に次の直し方を選べます。

Kindle本が短い気がして、「あと何文字足せばいい?」と検索したくなったら、一章の役割を先に確かめてみてください。

全冊共通の推奨文字数を探すより、読者が困る説明不足と、同じ結論の重複を分けます。一章がないとどこで止まるかを、一行にする作業から始めます。

Kindle本の文字数は、KDPの技術要件と分けて考える

今回確認したAmazon KDPの公式ページには、「実用書なら〇万字」といった共通の推奨文字数は示されていませんでした。

KDPは、テキスト主体の電子書籍で使われるリフロー型を、端末に合わせて文字サイズなどが変わる形式として説明しています。紙の本と同じ固定ページを前提に、「〇ページだから〇文字」とは決めにくい形式です。

「KDPへ出せるファイルか」と「読み手に必要な説明が入っているか」は、別の判断です。今回確認した公式ページでは、特定の文字数が合否基準として示されていません。

ただし、KDPの品質ガイドは、読者の期待に沿わない例として「短すぎるコンテンツ」を挙げています。ファイルの受け付け条件を満たすことと、読者に必要な説明があることは別です。

文字数が気になった章で、説明の抜けと同じ話の重なりを探してみてください。短ければいいわけではありません。手順の途中が抜けているなら足す。同じ結論を言い換えているだけなら、まとめる。判断する場所は、原稿の中にあります。

同じ結論を四回書いても、中身は増えない

たとえば、こんな段落です。

書き足しても前へ進まない例

Kindle本は文字数だけで決まりません。文字数が多ければよいわけでもありません。大切なのは文字数ではありません。本の良し悪しは長さだけでは決められません。

文は四つあります。でも、言っていることはほとんど同じです。

読み手に残るのは、「じゃあ、何を見ればいいの?」という疑問です。

次の判断まで書いた例

文字数を足す前に、気になる章を一つ開きます。「この章がなければ、読み手はどこで止まるか」を一行で書き、その答えから次の直し方を決めます。

長さは減りました。でも、次に見る場所は分かります。

原稿が薄く見えたときに足したいのは、似た言い回しではなく、判断例や途中の手順です。

気になる章を一つ開き、役割を一行にする

すでにある原稿から一章を選び、「この章がなければ読者はどこで止まるか」を書いてみます。たとえば、家計の見直しを扱う本の「固定費を見直す章」なら、こう確かめられます。

  • この章がないと、どこで止まる?
    • 食費を減らそうとするばかりで、通信費や契約中のサービスを見直す選択肢に気づけない
  • この章は残す?
    • 残す。通信費と契約サービスの一覧を作り、見直す契約を一つ選ぶ手順を渡すため

役割が他の章と重なっていたら、まとめる候補です。必要な章なのに、読み終えた後に答えられる問いや選べる行動を一つ言えなければ、書き直す。役割を一行にできなければ、削除を即決せず保留にします。

ここまで決めれば、次に見直す場所が一つ残ります。

まだ「何文字足すか」は決めません。今日は、一章の役割と次の直し方まで決めれば十分です。

検索窓へ戻る前に、一章だけ開く

文字数が気になったら、いちばん薄く見える章を一つ開いてください。

そして、

「この章がないと、読み手はどこで止まる?」

と一行書く。

答えが出たら、「残す」「まとめる」「書き直す」のどれかを一つだけ仮に置きます。答えが出なければ、その章は保留です。すぐ削らなくていい。でも、同じ説明を足すのはここで止められます。

次の作業を選ぶときは、AIで書いたKindle原稿が薄い|一段落に経験と判断を足す見直し方を使えます。出版の工程を確認したい場合は、Kindle出版の始め方を使ってください。