KDPレポートの注文・KENP・推定ロイヤリティは別の数字です。期間・一冊・一指標を決め、観測したこと・まだ分からないこと・次の確認を三行で残します。

KDPレポートの数字が少なくて、「本の内容が悪かったのかな」と考えてしまう。

その判断の前に、注文・KENP・ロイヤリティのどれを、いつの条件で見ているかを分けてください。観測したこと、まだ分からないこと、次の確認を三行で残します。

KDPレポートは、注文・KENP・ロイヤリティを分けて見る

同じ画面に数字が並んでいても、意味は違います。まず、何を確かめたいかに合わせて、一つ選びます。

指標 確認するもの その数だけでは分からないこと
注文 選択した条件の注文数。有料・無料などの区分も見る 商品ページの閲覧数、買わなかった理由
KENP KUなど対象の読書について正規化された既読ページ数 読者の人数、どの章でやめたか
推定ロイヤリティ 選択した条件の推定収益 最終確定額、読者の感想

確かめたいのは注文や読まれたページの数です。数が小さくても、一冊の価値まで採点したことにはなりません。「注文を確認したい」と「どれだけページが読まれたかを見たい」を分けると、記録する内容を選べます。KDP公式のレポート

期間・本・販売地域をそろえて、一指標を選ぶ

比べる前に、期間、対象の本、販売地域など、表示している条件を記録します。前回と違う条件で表示された数字を、そのまま増減としないでください。

たとえば、「同じ一冊の、日本の有料注文を、同じ長さの期間で比べる」という決め方です。無料キャンペーンの日が含まれるなら、その情報も残します。これは比較の例で、七日間など特定の長さを全員に薦めるものではありません。

対象の本:____
期間:__日〜__日
販売地域・注文区分など:____
今回見る指標:注文/KENP/推定ロイヤリティ
確認した日時:____

最初は一冊と一指標に絞った方が、何を見たのかを読み返しやすいです。前回の記録がなければ、今日の条件を残すところから始められます。

反映待ちの数字を、確定した結果として扱わない

「告知して数時間たったのに、注文がゼロ」

まだデータの反映待ちかもしれません。公式の目安は、電子書籍の注文が24時間以内、KENPが24〜48時間です。月次のKENPは翌月15日頃まで変動する場合があります。画面自体の更新と、各データの反映は同じタイミングではありません。KDP公式の反映時間

直近の数字なら、「確認時点の表示」として残します。いまゼロなのか、あとで反映されるのかを、その画面だけで決めることはできません。

不安になったたびに表紙や紹介文を変えると、何を確かめていたのかが分からなくなります。再確認する日時を決め、同じ条件を残す方へ戻りたいです。

KENPから読者人数や離脱した章は決められない

KENPはKindle Edition Normalized Pagesの略で、読まれたページをAmazonが正規化して数える指標です。自分のWord原稿のページ数や、端末での表示ページ数をそのまま数えたものではありません。

「KENPが100だから、100ページの本を一人が読了した」とは言えません。複数の読者が分けて読んだ可能性もありますし、どの章を読んだかの内訳も、この合計からは分かりません。個人ごとの最初の読書について数える仕組みなので、同じ人の読み直しを単純に足し続ける指標でもありません。KDP公式のKENPの説明

読者の気持ちは、読者から聞いた言葉など別の材料が必要です。数字の空欄を、自分へのダメ出しで埋めなくていいんですよね。

観測・不明・次確認の三行にする

選んだ指標について、次の三行を残します。

観測:__という条件で、__が__と表示された。
不明:この数字からは、__までは分からない。
次確認:__を、__の条件・時点で確認する。

説明用の例なら、次のように書けます。

観測:一冊の日本の有料注文を、指定した七日間で見ると0と表示された。

不明:商品ページが見られなかったのか、見られたが選ばれなかったのかは分からない。

次確認:Amazon.co.jpで登録書名を検索し、商品ページを開けるか確認する。

このメモで残したのは、本文の良し悪しではなく、次に開く確認先です。直近のKENPなら、次確認を「反映の目安を待って同じ条件で見る」にしても構いません。

数字を見た日は、一つだけ確認を決める

今日は、期間・一冊・一指標を決め、この三行を保存したら作業を終えます。数字を見るたびに、改稿する必要はありません。

どこを見るか迷う場合は、Kindle本が読まれないときの五地点点検へ。出版全体での現在地を確認するなら、Kindle出版の始め方を使ってください。