Kindle本にレビューが付かず不安なとき、評価を指定する前に読者との約束を確認。入口・読書中・読み終えた後の三点から、次の改訂で直す一箇所を選びます。

Kindle本のレビューが増えず、「お願いが足りない?もう一度頼もうか」と迷っていませんか。

件数だけでは理由は分からないので、まず自分の本で直せるところを見ます。購入前の約束・読み進める負担・持ち帰る一文を比べ、今日の確認を一箇所へ絞りましょう。

Kindleレビューが増えない理由は、件数だけでは分からない

レビューが付かないことから、「つまらなかった」「誰も読了していない」とまでは言えません。読んだ人の事情や、評価したいと思ったかは、件数に出てこないからです。

依頼文を変える効果も、いまの数字だけでは分かりません。僕なら、お願いの回数を増やす前に、自分で確認できる本の約束と内容へ戻ります。

評価は読者へ任せたまま、本の説明と読み方にずれがないかを点検します。

購入前の期待と、本文の答えは一致しているか

販売ページのタイトルと紹介文から、この本が約束しているものを一つ抜き出します。次に、その約束を扱う本文の場所を探してください。

説明用の例なら、「初めての面接で職歴を話す順番を作る本」と紹介したのに、本文が仕事への心構えだけで終わると、約束した手順がありません。手順を追加するか、紹介文の範囲を直すか、どちらかを選ぶ必要があります。

反対に、必要な説明が第三章へあるなら、すべてを第一章へ移すとは限りません。第三章へ進むための前提も必要です。目次や冒頭から、どこに答えがあるか分かるかを見ます。

本の情報は、実際の内容を正しく伝えるものに揃えます。KDP公式のメタデータガイドライン

読了までに、読めない箇所や遠回りはないか

本文に答えがあっても、画像の文字が読めない、目次から移動できない、用語の説明が必要な操作より後ろにあると、使うところで困ります。

対応するプレビューで、一章だけ読者のつもりで進んでみてください。必要な前提を知ってから手順を試せるか。表の見出しが分かるか。文字サイズを変えても、説明と図の関係を追えるか。

日本語のWord原稿はKDPのオンラインプレビューで確認し、EPUBならKindle Previewer 4なども利用できます。ローカルのKindle PreviewerでDOC/DOCXを直接開く対応は英語の本に限られるため、確認先を混ぜないようにします。KDPオンラインプレビュー、Kindle Previewer

書き手は答えを知っているので、途中の説明を飛ばしても読めてしまいます。そこで一度、操作に必要な情報へ印を付け、登場する順番を確認したいです。

読後に持ち帰る一文を、自分で書けるか

「読んだ人は、何を次に試せるだろう?」

自分の本の結論を、この問いへの返答として一文にしてみます。これは読者へ書かせるレビューの例文ではありません。著者が、本の約束を確かめるためのメモです。

たとえば「面接の準備が分かる」より、「応募先に関係する職歴を三つ選び、話す順番を作れる」の方が、本文に必要な説明を確認できます。説明用の作例なので、自分の本の実際の範囲へ置き換えてください。

一文が書けないなら、紹介文をさらに強くするより、何を扱う本かを絞る方が先かもしれません。書けた場合も、読者が同じ感想を持つとは限りません。これは読者へ望む感想を指定するメモではなく、自分の編集判断に使うものです。

レビューを条件にした特典や評価の指定を避ける

「星5をお願いします」「レビューを書いた人だけに特典を渡します」という形で評価を指定したり、見返りを条件にしたりする方法は避けます。

KDP公式では、レビューを必須にせず、内容へ影響を与えない場合に本の無料・割引提供を認めています。一方、ギフトカードなど追加の対価を提供することは認められません。KDP公式のカスタマーレビューの説明

感想を頼む場合も、書くかどうか、どんな評価にするかを相手へ任せます。返事がないことを、さらに強く頼む理由にはしない。僕は、その距離を保っておきたいです。

三地点を比べ、今日直す一箇所を決める

確認する地点 メモすること 説明用の例
購入前の約束 誰へ、何を渡す本か 面接で話す職歴の順番を作る
読む途中 答えの場所と、困る箇所 選び方の説明より先に記入表がある
読後の一文 実際に判断・実行できること 関連する職歴三つの順番を作れる

まず、自分の紹介文の約束と、本文で渡せる一文を横に並べてください。ずれがあれば、直す箇所を一つ選びます。ずれが見つからなければ、その結果を残し、レビューが増えない原因はまだ不明とします。

紹介文を作り直す必要がある人は、Kindleの商品紹介文を三行で作る方法へ。出版後に見る順番を整理したい人は、Kindle出版の始め方へ進んでください。