Kindle・note・ブログのどれから始めるか。媒体の役割表と同じ題材の作例から、今週、誰へ何をどの深さで渡すかを決め、完成させる一つを選びます。

Kindle、note、ブログの比較を読んでも、「結局どれから?」と迷っていませんか。

僕なら先に、今週、誰へ何をどの深さで渡すかを決めます。三媒体の役割表と同じ題材の作例を使って、完成させる一つを仮置きしましょう。

Kindle出版・note・ブログは、完成させるものから比べる

Kindle、note、ブログ。どれから始めるか調べているうちに、下書きだけが三つに増えていく。

「一番稼げる媒体が分かってから始めたい」

「どうせやるなら、あとに残るものを選びたい」

これ、どちらも間違いじゃないんです。だから余計に決められない。

僕は、その比較では最初の一つを選びにくいと思っています。まだ何も完成していない段階では、将来の売上も、読者の反応も確かめられないからです。

先に比べたいのは、何を一つ完成させるかです。媒体名の比較をいったん止めて、完成単位の違いを見ていきます。

これは「必ずこの順で進める」という話ではありません。誰に、何を、どの深さで渡したいかによって、最初の一つは変わります。

Kindleは、一つの変化を順番に渡す一冊

AmazonのKDPヘルプでは、電子書籍やペーパーバックをセルフ出版し、Amazon上に本の商品詳細ページを作成できると説明されています。

KDPの公式ページで確かめられるのは、本としてAmazonへ出す入口までです。一冊出せば売れる、名前が広まる、仕事につながる、という保証ではありません。

そこで僕は、Kindleを「一つの悩みから、読後の変化までを順番に渡す一冊」として考えます。これはKDPが定めた分類ではなく、最初の完成物を選ぶための判断モデルです。

たとえば、読者が最初に知ること、その次に試すこと、途中で迷ったときに戻る場所まで、一つの順番で届けたい。そんなテーマなら、一冊という形が合います。

いま渡すものが一つの気づきや質問への返答なら、一記事も候補です。

noteは、現在の気づきや物語から出会う一記事

noteの特徴では、文章・画像・音声・動画を投稿でき、利用者がコンテンツを楽しんだり応援したりできるメディアプラットフォームだと説明されています。

テキスト投稿には文章・画像・リンクを入れられ、長い文章やブログ、小説にも使えます。公開した文章をきっかけに交流したいなら、フォローやコメントも使える機能です。noteは短文専用ではありません。

僕はnoteを、現在の気づきや経験、物語から人と出会う一記事として使い分けています。

まだ本の章立てにはならない。でも、原稿を閉じた夜のことなら書ける。その場面と、いま振り返って思うことを一記事にするなら、noteという完成単位が近くなります。

交流の仕組みがあることと、必ず読まれる、反応が来る、フォローされることは別です。選ぶときに見るのは、読者との出会い方と、一記事でどこまで渡すかです。

ブログは、具体的な検索質問に答える一ページ

GoogleのSEOスターターガイドでは、検索エンジンがサイトの内容を理解し、利用者がサイトを見つける手助けをするためのSEOが説明されています。

僕はブログを、すでに具体的な疑問を持って検索している人へ答える一ページとして使っています。

たとえば「Kindleの表紙は自作と外注のどちらがいいか」「原稿を書き始められないとき、最初に何を決めるか」。質問が一つなら、一ページでその判断材料を渡せます。

ただし、書いたページが必ず検索結果へ登録されるわけでも、上位に表示されるわけでもありません。ページを完成させることと、検索でどう評価されるかは分けて考えます。

いま手元に「一ページで答えたい質問」があるなら、ブログが最初の候補になります。

「誰へ/何を/どの深さで」を三行にする

媒体名を決める前に、次の三行を埋めてみてください。

誰へ:____
何を:____
どの深さで:気づき一つ/検索質問への回答/一つの変化を順番に

三行目は文字数ではありません。読み終わった人に渡すものの大きさです。

たとえば、こう書けます。

誰へ:Kindle原稿を開いては閉じている人へ
何を:完璧に書こうとすると、一行目で止まりやすいという気づきを
どの深さで:気づき一つ

この三行なら、今のところ一冊より一記事が近いと判断できます。

「目的で選ぶ」だけでは、置き場所はまだ三つとも候補です。誰へ、何を、どこまで渡すかまで書くと、候補を一つに絞りやすくなります。

同じテーマを三媒体へ置くと、完成物が変わる

「完璧主義でKindle原稿が止まる」を題材にします。説明用に作った例で、誰かの実話ではありません。

まずは、どこにも置けない形です。

  • NG:完璧主義について発信する

これだけでは、相手も、渡すものも、深さも決まっていません。同じ題材を、完成単位に合わせて書き換えます。

  • note:原稿を閉じた一場面と、そこから気づいたことを一記事にする
  • ブログ:「Kindle原稿を書き始められない理由」という検索質問に一ページで答える
  • Kindle:完璧主義で止まる状態から、一冊を出すまでの変化を順番に渡す

この中から、あなたが今週終えられる線を選びます。

3媒体の役割判断表で、今週の一つを決める

三行を書けたら、次の表で一つだけ選びます。「今日決めないこと」まで含めて見てください。

媒体 今回の完成単位 向く場面 今日決めないこと
Kindle 一冊 一つの悩みから変化までを順番に渡したい 売上・全章の構成・KDPの設定
note 一記事 現在の気づき・経験・物語から人と出会いたい フォロワー数・販売導線
ブログ 一ページ 具体的な検索質問へ答えたい 検索順位・サイト全体の設計

三行目の「どの深さで」に最も近いものを選びます。今週の予定と照らして、一冊では大きすぎるなら、一記事や一ページに縮めてもかまいません。

最後に、「誰がどんな状況で困っているか」と「今週終えられる完成単位」が一文でつながっているかだけ見ます。つながらなければ、相手、渡すもの、深さのうち、まだ書けていない一行を埋め直してください。

つながったら、一行で決めます。

今週は__(媒体)で、__な人へ、__を__(一記事/一ページ/一冊)として完成させる。

後からつなげる。でも今日は一つだけ

今週選ぶのは、仮の置き場所です。この先ずっと同じ媒体へ書き続ける契約ではありません。

僕の現在の使い分けも、noteは悩みを言葉にして人と出会う場所、key-qolのブログは検索されている質問に答える場所、Kindleは一つの変化を順番に渡す本、と分けています。これは今の使い分けです。届けるものが変わったときには、置き場所も見直します。

一つ完成したあとで、必要なら別の媒体へつなげられます。ただ、最初から三媒体を同時に動かす必要はありません。

一記事を一冊へ組み直すことや、複数媒体を商品までつなぐ設計は、一つ目を完成させたあとに扱う範囲です。今週は、一つを選ぶところまでに線を引きます。

まとめ:媒体の正解より、今週完成させる一つ

今日決めるのは、三媒体の優勝ではありません。

「誰へ/何を/どの深さで」を書き、今週作る媒体と完成単位を一行にする。それができたら、今日の作業は終わりです。

仮決定なので、一つ作ったあとに選び直してもかまいません。書いてみて、一記事では足りないと分かったなら、次は一冊の形を考えればいい。最初の選択を外さないことより、完成した一つから次の判断材料を得ることを優先します。

三つの準備より、完成した一つを読者へ渡す。今週は、その一つを最後まで持っていきましょう。

次の作業を選ぶときは、Kindle出版の目的の決め方|一冊目を「誰へ何を渡す本か」で絞るを使えます。出版の工程を確認したい場合は、Kindle出版の始め方を使ってください。