Kindle本に書くことがないと感じたら、一度困った場面から探してみませんか。経験を拾う三つの問いと作例を使い、調べられる仮テーマを一つ残します。
「本に書くような経験なんてない」と思ったら、大きな専門分野を探すのをいったんやめて、一度困った場面を拾ってみてください。
どこで困り、何を試し、次の人へ何を先に伝えたいか。三つの問いに答えて、調べられるテーマ候補を一つ残します。
Kindle本に書くことがないとき、分野名から探さない
テーマを決めようとすると、「自分は何に詳しいか」を考えがちです。
英語、育児、副業、転職、ダイエット。
分野名で比べれば、自分より詳しい人や、強い実績を持つ著者が目に入ります。似た本も見つかります。
そこで「自分が書く意味はない」と考えてしまう。
でも、困っている人は「英語」という分野そのものに困っているわけではありません。
単語帳を買ったのに三日で開かなくなり、教材だけがまた増えた。
あるいは、
子どもが寝たあとに仕事を進めるつもりが、自分も毎晩寝落ちしてしまう。
そんな場面で詰まっています。
分野を大きく見ると「話せない」と感じても、一場面まで寄ると「そこなら、自分が試したことを話せる」が見つかります。
本の候補になるのは、大成功より小さな前後差
「受賞も大きな売上もないから、本の材料がない」と考えたら、僕なら、できるようになった一動作を探します。
説明用の例で比べてみます。転職が決まった話はなくても、職務経歴書を何度も閉じていた人が、最初の一社へ応募できた記録はある。そこで変えた書き方を説明できるなら、応募前で止まる人へ渡す候補です。
この段階で「転職に成功する方法」まで約束しない。自分が残せるのは、応募を送るまでに見直したことだからです。
ほかにも、記録方法を変えて勉強が一週間続いた、会議の最初の一言を用意したら話し始められた、といった前後差があります。これらは架空例ですが、自分の記録で同じような変化を確かめてみてください。
僕なら「何の専門家と名乗れるか」より先に、「同じ場面の人へ、どの試し方を渡せるか」を一行にします。売れるテーマかはまだ分からない。それでも、調べる候補は一つ残せます。
一つの経験へ、三つだけ質問する
人生全体の棚卸しはしません。今日は、思い出せる経験を一つ選んでください。
一つも浮かばないなら、「最近やめたこと」「何度も調べたこと」「前より少し楽になったこと」のどれかから、一場面だけ選びます。候補にするのは成功した場面だけではありません。「試して合わなかったこと」も、理由を説明できるなら材料です。
質問1|どの場面で困っていた?
「副業で悩んだ」より、目で追える場面へ寄せます。
副業サイトへ登録したあと、応募文に何を書けばいいか分からず、三日間送信できなかった。
時間とやったことが分かれば、検索で照らす言葉も具体的です。同じ困りごとが実際に見つかるか、後で確認してください。
質問2|何を試し、何が少し変わった?
成功だけを選ばなくて構いません。うまくいかなかった試みも含め、前後差を一つ拾います。
実績を大きく見せようとして書けなくなった。できる作業と納期だけに絞ったら、最初の応募を送れた。
仕事を獲得するところまで進んでいなくても、「送れなかった人が送れた」は一つの変化です。
質問3|同じ場面の人へ、最初に何を伝えたい?
経験を、自分の思い出から読者への言葉へ向けます。
最初の応募文では、すごく見せるより、約束できる作業を具体的に書けばいい。
三つの答えをつなげた一文が、最初の仮テーマです。
副業サイトへ登録したのに応募文を送れない人へ、実績を盛らずに最初の一件へ応募する考え方を渡す本。
これは説明用の架空例で、売れると確認したテーマでもありません。
「副業について何か書く」との違いは、扱う場面を一つに切ったことです。
三問で作った仮テーマを、調べられる言葉へ直す
NG例
私の転職経験について書く。
著者の話したい内容だけが先に並ぶ例です。読者は、どの困りごとに使えるかをまだ選べません。
書き換え例
転職したいのに職務経歴書をまとめられない人へ、バラバラな職歴から一つの共通点を拾う考え方を渡す。
三問で作った文が広いままなら、同じように「誰のどの場面か」まで寄せます。完成タイトルでなくても、次に確かめることは決まります。
- 同じ悩みの人は、どんな言葉で検索しているか
- 似た本は、どこまで答えているか
- 自分の経験から追加できる材料は何か
仮テーマは、最初から正解を当てるためのものではありません。外で確かめられる形へ変えるための仮説です。
本の候補として残すか、三項目で見る
- 自分が実際に経験した場面を一つ説明できる
- 誰がどこで困っているかを一文にできる
- 渡す変化が、一冊で扱える大きさになっている
変化が大きすぎるなら、縮めます。
「人生を変える」ではなく、「最初の応募を送れる」。
「理想の働き方を手に入れる」ではなく、「今の悩みを一枚に整理できる」。
「応募できるところまで」と書けば、読む人も今の自分に必要かを比べられます。
今日決めるのは、完成テーマではなく一候補
一人で作った仮テーマだけでは、実際に探されているか、似た本とどう違うかまでは分かりません。
だから今日は、一つの経験を選び、三問に答え、仮テーマ文を一つ作れば終了です。
語る根拠に自信がないなら、正直に語れる経験を三列で整理する方法へ進んでください。
材料が一つも浮かばない場合は、何度も同じことで悩んだ場面を一つメモしてください。解決した話でなくても、何を試し、何がまだ分からないかは残せます。
三問すべてに答えられなくても、質問1の一行は残せます。「どの場面で困っていた?」から始めてみてください。
次の作業を選ぶときは、実績ゼロでもKindle本は出せる?正直に語れる経験を三列で整理するを使えます。出版の工程を確認したい場合は、Kindle出版の始め方を使ってください。