Kindle本の価格を自信の点数で決めないために。日本の設定価格帯とロイヤリティの条件を確認し、本で渡せることをもとに、仮価格と理由を一文で残します。

初めてのKindle本で、「実績がないから、似た本より安くした方がいいのか」と迷っていませんか。

価格は自分の点数にせず、公式の設定条件と本文で渡すものを分けて考えます。候補金額の理由を一文へ残すために、価格帯とロイヤリティの条件から確認しましょう。

Kindle本の価格を、競合の値段だけで決めない

似た本の値段は、候補を考える材料になります。ただ、文字数や分野が近くても、扱う範囲、読み方、出版の目的が同じとは限りません。

価格を自信の大きさだけで決めると、見直す理由も「もっと自信がついたから」になりがちです。僕なら、まず「この本では何を判断・実行できるか」を書き、公式の条件を確かめてから候補を置きます。

これで適正価格が計算できるわけではありません。買うかどうかは読者が決めます。ここで作るのは、選んだ理由を読み返せる仮価格です。

日本のKindle本に設定できる現在の価格帯

2026年10月5日に確認したKDP公式の、日本向け電子書籍の税込希望小売価格の範囲です。

ロイヤリティオプション 最低価格 最高価格
35% 99円 20,000円
70% 250円 1,650円

70%の上限は2026年7月7日付の公式更新で1,650円となっています。古い記事の1,250円という上限をそのまま使わず、設定する時点の希望小売価格の公式要件とKDPの価格画面を確認してください。

この表は設定範囲で、売れやすい金額の順位ではありません。70%を適用する条件は、価格帯だけではない点にも注意が必要です。

35%と70%は、率の大きさだけで選ばない

日本の読者への販売で70%を適用するには、KDPセレクトへの登録などの条件があります。登録には電子版の独占配信という条件があるため、自分のサイトなどでも同じ電子版を届けたい計画とは、先に照合します。

ロイヤリティは、税込の販売価格へ単純に70%を掛ければ常に手取りになるものではありません。税、販売地域、配信コストなどの条件が関わります。日本では10MB以上の電子書籍について配信コストが差し引かれない例外もあるので、一律の計算例をそのまま当てはめないでください。電子書籍のロイヤリティの公式条件

金額を決める前に、「35%/70%/条件未確認」のどれかをメモします。70%を選ぶための配布条件がまだ不明なら、KDPセレクトのメリットと制約を先に確かめます。

出版の目的と、読者が持ち帰るものを書く

最初の一冊を届けたい、シリーズの入口を作りたい、扱う知識をまとまった形で残したい。自分の目的を一つ書きます。

その隣に、本文で提供するものを一文で置いてください。「情報が多い」より、「自分の職歴から面接で話す順番を作れる」なら、扱う手順と具体物を確認できます。これは説明用の例です。

文字数を増やしたから値段も上げる、とは決めません。必要な説明と使える材料があるかを見ます。目的や読者の持ち帰りが曖昧なら、価格の検索より、Kindle出版の目的を一文にするワークが先になります。

KDP条件を確認し、候補金額を一つ作る

条件を確認したうえで、近い読者・用途の本の価格を比較し、一つ候補を置きます。比較した本、日付、含まれる内容も分かれば記録してください。競合の売上や利益を見たことにはしません。

説明用に500円を候補とする場合も、「500円なら必ず選ばれる」とは言えません。例えば「比較した実用書の価格を参考にした初期仮説。本文では記入表と手順を提供する。読者の購入判断は未検証」と残せます。

KDPの価格画面では、選んだ条件での見込み額などを確認します。制作費の回収や個別の税額まで、この一枚のメモで確定することはできません。

仮価格と理由を一文で残す

出版目的:____
本文で渡すもの:____
ロイヤリティ候補と条件確認:____
仮価格:__円。比較・採用理由:____
未確認:____

最後の一文が「自分には価値がないから」になっていたら、比較した内容と設定条件へ戻します。候補が決まらなければ、「条件未確認」と確認先を一つ書いてください。

希望小売価格は出版後も更新できます。最初の仮説を残しておくと、何を確認して変更するのかを整理できます。KDP公式の価格更新

今日はこのメモを保存したら完了です。配布先の判断はセレクトの登録前確認表へ、全体の順番はKindle出版の始め方へ進めます。