KDPセレクトの特典と90日間の電子版独占配信を確認。Kindle Unlimitedや更新の条件を読み、note・自分のサイトなどの配布計画と照らす表を用意しました。

「KDPセレクトへ登録して、同じ原稿をnoteにも置けるのか」と迷ったら、特典と配布先を並べて考えてみてください。

登録するとKindle Unlimitedなどの機会が得られる一方、電子版の独占配信という条件を引き受けます。配布先確認表を埋めて、自分の計画とぶつかる場所がないか確かめましょう。

KDPセレクトとは、電子書籍を90日間登録する仕組み

KDPセレクトは、Kindle電子書籍を対象とする無料の90日間のプログラムです。登録するとKindle Unlimitedの対象になり、販促機能を利用できます。KDP公式のセレクト概要

無料だからといって、チェックを付けるだけの付録とは考えにくいです。参加期間の条件があるため、次の90日間に電子版をどう届けたいかを、登録前に決めたい。

たとえば、同じ原稿を自分のサイトで配る予定があるなら、その配布が条件に合うかの確認が先です。Amazonだけで電子版を届ける予定なら、特典の使い方を検討できます。

メリットはKindle Unlimitedなどの販売機会

主な違いを表へ並べます。表にあるのは利用できる仕組みです。加入した本が何人に読まれるか、いくらになるかは、この表からは判断できません。

機能・条件 登録するとどうなるか 確かめたいこと
Kindle Unlimited 読み放題の対象になる KENPに基づく収益と、通常販売を区別する
日本の70%ロイヤリティ 登録が適用条件の一つになる 価格など、ほかの条件も満たしているか
無料キャンペーン 一登録期間に最大5日間利用できる 無料期間の目的と日程
Kindle Countdown Deals 米国・英国のストアで利用できる 日本のストアでは利用できない

70%という数字だけで手取りは決まりません。税や配信コスト、適用地域などの条件があり、日本では10MB以上の電子書籍の配信コスト控除に例外もあります。ロイヤリティの公式条件、無料キャンペーンなどの販促機能

「読み放題なら読んでもらえるはず」と期待したくなりますが、登録だけでは本の内容や表紙は変わりません。特典を使う計画と、読者へ何を渡す本かは、別に用意します。

制約は、登録する電子版の配布先にある

登録中は、その電子書籍のデジタル形式をKDPで独占配信する条件があります。ほかのストア、自分のサイトやブログなどで同じ電子版を提供する計画とは、そのまま両立させられません。無料配布でも確認が必要です。

紙や音声など別形式の扱いは、電子版の条件と分けます。公共図書館などの例外もあるため、個別の配布が許されるかを、この一般説明だけで判定しないでください。KDPセレクト登録要件

紹介用の抜粋を載せる場合も、自己判断で「少しなら大丈夫」と広げず、最新の登録要件を確認します。他人の運用例より、自分が参加する期間の公式条件を優先したいです。

自動更新を止めることと、登録を取り消すことは違う

「更新のチェックを外したから、明日から他で配っていい?」

自動更新を止めても、現在進行中の登録期間は終わりません。次の90日間を更新しない設定と、現在の登録の取り消しは別の手続きです。

公式では登録開始から3日以内にキャンセルする手順が案内されています。それを過ぎた場合はKDPへ問い合わせる案内となり、希望すれば必ず取り消せるという意味ではありません。期間の開始日・終了日をKDP上で確認してください。登録・更新・取り消しの公式説明

解除を考えた日に他媒体への配布を始めると、現在の期間とぶつかるおそれがあります。まずは終了日を記録して、予定日と並べて見るところからです。

配布先確認表で、登録前の不明点を一つ見つける

自分のメモへ次の表をコピーし、実際の場所を書いてください。説明用の例も一行置きます。

電子版を置く場所 今の状態・予定日 セレクト期間との関係
____ 公開中/予定/未定・__日 条件確認済み/不明
例:自分のサイトのPDF配布 翌月から配布予定 登録中に提供できるか公式確認が必要

既存のブログやnote、登録特典、他ストアでの販売も思い出してみてください。表へ名前が出たら、すぐ取り下げるのではなく、登録条件と配布計画を比較します。

電子版をAmazonへ集中させるか、複数の場所で届けるか。まだ決められないなら、「不明」と書いて登録の判断を保留できます。

登録しない選択も、配布計画から決める

僕なら「無料だから得か」より、「この電子版をどこで読んでほしいか」を先に決めます。登録しなくても通常のKDP出版はできますが、セレクトの特典は利用できません。また、ほかの契約や権利の条件まで自由になるわけではありません。

今日は、今置いている場所と、これから置く予定の場所を表へ残せば十分です。次に金額の候補を考えるなら、Kindle本の価格とロイヤリティの決め方へ。工程の順番を確認したい人は、Kindle出版の始め方を使ってください。