習慣は、私たちの日常を静かに形作る力を持っています。でも、新しい習慣を始めるとき、その道のりは予想外に険しいもの。目標設定が高すぎたり、結果を急ぎすぎて、うまくいかないこともしばしば。
では、習慣化を成功させるために、どのような言葉を心に刻めば良いのでしょうか？
こんにちは、けいです。
今回は、習慣化の成功を導く「4つの合言葉」を紹介します。これらの言葉は、ただのフレーズではなく、行動を変え、習慣を根付かせるための強力な道具となります。具体的には次のような合言葉です。
- 自分サイズで
- すぐに
- ひとつだけ
- 小さく
これらの合言葉が、どんなふうに私たちの習慣を築き上げる手助けをしてくれるのか、一緒に探ってみましょう。
新しい習慣を始めるのは大変かもしれませんが、これらの言葉を使って少しずつ日常に取り入れていけば、もっと楽しく、充実した毎日を送ることができますよ。
さあ、新しいスタートを切るために、これらの合言葉を自分のものにしてみませんか？
『自分サイズで』始める ~ 習慣化の合言葉① ~
習慣を身につけるための重要な合言葉の一つ目が『自分サイズで』です。
「自分サイズで」とは、自分が確実にクリアできる小さな目標を設定し、そこから徐々に経験を積み重ねていくということです。
では、なぜ「自分サイズで」始めることが重要なのでしょうか？それは、新しい習慣（変化）に対する心の抵抗を最小限に抑え、自然に習慣に慣れるためです。
新しい習慣を始めるとき、多くの人が最初から全力で取り組みがちです。これでは心が反発し、挫折しやすくなります。
例えば、今まで全く走っていなかった人がいきなり10km走ろうとするのは、明らかに難しいですよね。そうではなく、最初はランニングウェアに着替えるだけ、家から一歩出るだけなどのレベルで始めるのがオススメです。これなら続けやすいですよね。
慣れてきたら、徐々に挑戦する距離を増やしていく（レベルを上げていく）ことが大切です。次の日には玄関から10メートル走ってみる、その次の日は50メートルを目指しすなど、段階的に自分の挑戦する距離を伸ばしていきます。
このプロセスで最も大切なのは、「現在の自分がどこまでできるのか」「どのようなステップから始めるべきか」をしっかり見極めることです。自分に合ったペースで進めていけば、習慣になる確率はぐッと高まります。
『すぐに』始める ~ 習慣化の合言葉② ~
習慣を身につけるための重要な合言葉の二つ目が『すぐに』です。
なぜ「すぐに」始めることが大事なのでしょうか？。それは、人には「忘却曲線」というものがあるからです。
一度覚えたことがどれだけの時間を経ても完全に思い出せるかを表す曲線で、知識や感情に大きく影響します。
人は時間が経つと、楽しかったことや悲しかったことも徐々に忘れてしまいます。なので、新しい体験や感動をした直後のその勢いで行動したり、何かしら形に残すことが大切です。
たとえば、好きなアーティストのライブや印象的な映画を見た直後は、その感動や詳細を鮮明に覚えているものです。でも、時間が経つにつれて記憶は薄れ、一年後にはほぼ思い出せなくなるかもしれません。
時間が経過するほど、かつての体験を思い出すのに多くのエネルギーが必要になります。
そのため、何かを学んだり、感じたりしたその瞬間の勢いをそのまま活かして、すぐに始めることが、習慣化するための効果的な方法です。
『ひとつだけ』始める ~ 習慣化の合言葉③ ~
習慣を身につけるための重要な合言葉の四つ目が『ひとつだけ』です。
なぜ「ひとつだけ」から始めるのが良いのかというと、人間の脳は選択肢が多すぎると、どこから手をつけていいか決めかねてしまい、結果として何も行動に移せなくなることがあります。
これは、脳が効率的に働こうとする本能からくるものです。脳は、必要以上のエネルギーを使いたくないと考えるため、複雑な判断を避けがちなんですね。
例えば、たくさんの本がおすすめされた場合、その全てを提示されるよりも、その人の悩みに合わせて特に役立つ3冊を選び、「この順に読むと良いですよ」とアドバイスされた方が、始めやすくなります。
つまり、「ひとつだけ」に焦点を絞ることで、私たちは行動に移りやすくなるのです。
習慣化も同じで、一つの期間で一つの習慣に集中することがとても重要になります。このアプローチにより、習慣を無理なく身につけることができるでしょう。
『小さく』始める ~ 習慣化の合言葉④ ~
習慣を身につけるための重要な合言葉の四つ目が『小さく』です。
目標が大きすぎると、どこから手をつけていいか分からなくなりがちですが、小さなステップなら簡単に始められます。
たとえば、家中を毎日掃除するのは大変ですよね。でも「毎日５分だけフローリングワイパーをかける」といった小さな目標から始めれば、気軽にできそうではないでしょうか。
きれいになると気分もいいし、やっているうちに、ついでに他の部屋も掃除したくなるものです。
このように小さな成功体験を積み重ねて弾みをつけていくことで、ヤル気が湧き、さらに多くのことに挑戦したくなります。次第に自己評価も上り、自信もついて習慣を続けられるようになります。
ただし、注意が必要なのは、あまりにもカンタンすぎると飽きてしまうこと。飽きないためにには、目標を二つ設定してみてください。
ひとつは、ちょっと頑張れば達成できる「週間目標」です。ここで大事なのは、直感的に「これならできるそう」と思えるかどうか。本気で挑戦したい目標と、できれば達成したい目標を一つずつ設定しましょう。
もうひとつは「毎日の小さな目標」。これは「これくらいなら楽勝でできる」「絶体にできる」と思えるような、簡単に達成できる目標です。これにより、毎日の小さな成功を積み重ねることができます。
習慣を身につけることは、自分に合ったペースでコツコツと積み上げていくことが大切です。自分が何から始められるのかを見極め、小さな一歩から始めてみましょう。
まとめ
「習慣化に成功するための4つの合言葉」というテーマで、私たちが日々の生活の中で実践しやすい習慣を身につけるためのコツをご紹介しました。
習慣化に成功するための4つの合言葉、しっかりおさらいしましょう。
- 自分サイズで：習慣は自分のペースと能力に合わせて設定することが重要です。勝てる＝得意なことから始めれば、無理なく続けられるし、徐々にステップアップしていくことが可能です。
- すぐに：「いつか」ではなく、「今すぐ」行動に移すことが習慣化の鍵です。目標を立てたら、小さなアクションでよいので、すぐに実行に移しましょう。
- ひとつだけ：多くの変化を一度に起こそうとすると、パンクしちゃいます。一度に一つの習慣に焦点を当て、それが定着するまでコミットすることが習慣化の成功への道です。
- 小さく：理想の目標は高く持ちつつも、日々のアクションは小さく始めます。小さな成功体験が自信を育て、継続的なモチベーションにつながります。
これらの合言葉を心に留めて、毎日を少しずつ改善していくことで、望む習慣を自然と身につけることができるようになります。習慣化は一朝一夕には達成されませんが、小さな一歩を積み重ねることで、大きな変化を実現する力が備わるのです。
