「体温のない文章」を書くAIに、あなたの声を移植する4ステップ。試し書き・フィードバック・反復を通じて、AIが「あなたの分身」に変わる瞬間。

ChatGPTに文章を投げたら、

「いや、誰だお前は!?」

ってなったことありませんか?

僕はあります。

文章は整ってる。
文法も正しい。
情報量もある。

SEOっぽい見出しもある。
まとめもある。
読者へのアクションまで用意されている。

でも、なんか自分じゃない。

むしろ整っているぶんだけ、
余計に気持ち悪い。

ここを放置すると、
AIに書かせるほど自分の声が薄くなります。

その違和感って、けっこう大事です。

なぜならCodexに文体を覚えさせる作業は、
単に「自分っぽく書いて」と頼むことではなく、
その違和感をひとつずつ言葉にして、
文体のルールとして残していく作業だからです。

こんにちは、けいすけです。

今日は、【Codexに自分の文体を学習させる具体的な手順】というテーマでお送りします。

この記事を読むと、

・Codexに文体を覚えさせるとは何をすることなのか
・文体サンプルをどう準備すればいいのか
・Before/After差分をどう学習材料にするのか
・AGENTS.md や SKILL.md にどう反映するのか

がわかります。

先に言うと、

Codexに文体を学習させるコツは、
完璧なプロンプトを一発で作ることではありません。

「違う」
「そこは自分っぽくない」
「こういう言い方なら近い」

この差分を、
泥臭く残していくことです。

Codexは「空気」までは勝手に読めない

Codexはかなり賢いです。

ファイルも読めるし、
ルールも参照できるし、
スキルとして作業手順を持たせることもできます。

でも、最初からあなたの文体を
勝手に理解しているわけではありません。

「けいすけっぽく書いて」

とだけ言っても、
Codexはだいたい平均値の文章を出します。

丁寧。
わかりやすい。
でも、どこか薄い。

まさに、

「誰だお前は!?」

の状態です。

文体は語尾だけじゃない

文体って、
語尾だけの話じゃないんですよね。

「ですます調にする」
「口語にする」
「ちょっとフランクにする」

もちろん、それも大事です。

でも、本当に大事なのはもっと細かいところ。

どこで改行するのか。
どこで読者に問いかけるのか。
どこで自分の弱さを出すのか。
どこで漫画や映画のたとえを入れるのか。
どこで、あえて黙るのか。

こういう細かい息継ぎまで含めて、
その人の文章なんです。

STEP 1|文体サンプルを5〜10本集める

まず最初にやることは、
自分が実際に書いた文章を集めることです。

ここで大事なのは、
きれいな代表作だけを集めないこと。

むしろ、少しバラついていて大丈夫です。

なぜなら、そのブレ幅に
あなたの本当の文体が出ているから。

集めたい文章サンプル

たとえば、こんなものです。

・本気で書いたブログ記事
・反応がよかったSNS投稿
・メルマガやLINEの長文
・誰かに熱く返信したメッセージ
・思考ノートや日記の一部
・過去に自分で「これは自分っぽい」と感じた文章
・逆に「これはAIっぽくて嫌だ」と感じた文章

最後のひとつ、
けっこう大事なんですよね。

「好きな文章」だけじゃなく、
「これは違う」という文章も集める。

Codexに文体を覚えさせるには、
正解だけではなく、
不正解の輪郭も必要だからです。

STEP 2|CodexにBefore/After差分を読ませる

ここが、かなり大事です。

Codexに文体を学習させるとき、
単にサンプルを渡して

「この文体で書いて」

と頼むだけだと、
まだ浅いです。

もっと効くのは、

BeforeとAfterを並べて、
何が変わったのかを言語化すること。

たとえば、こういう差分

Before:

情報だけなら、もうどこにでもあります。 検索すれば出てくる。 AIに聞けば整理してくれる。 動画でも、記事でも、無料でかなり学べる。

After:

情報だけ欲しかったら 検索すればいいし YouTubeでも見ればいいし なんならAIに聞けば 整理して出してくれるし ほぼ無料でアクセスできる時代。

この差分から見えるのは、

・説明ではなく、読者に話しかける
・文法の単位ではなく、息継ぎで改行する
・整った文章より、会話の流れを優先する
・「情報」ではなく「欲しかったら」と読者の欲求から入る

ということです。

こうやって、
自分の文体の正体を
Codexに渡せる形へ変えていきます。

これが文体学習の核です。

STEP 3|AGENTS.mdに全体ルールを書く

Codexに毎回守ってほしいルールは、
AGENTS.md に書いておくと便利です。

たとえば、WordPress記事を書く場所なら、
そのフォルダの AGENTS.md に文体ルールを置いておく。

こういう感じです。

- けいすけ本人の文体を優先する - 読者を煽らず、同じ目線で話す - 一文を正しい文法単位だけで切らず、息継ぎで改行する - セクション末尾をChatGPTっぽい決め台詞で締めない - 小見出しはSEO語ではなく、読者の足場として入れる - きれいな抽象語に寄せすぎず、少し癖のある比喩を残す

こうしておくと、
Codexがそのフォルダで作業するときに、
文体の土台を参照しやすくなります。

AGENTS.mdは「場のルール」

僕の感覚では、
AGENTS.md はそのフォルダの空気を決めるものです。

WordPress記事なら、WordPress記事の空気。
Kindle原稿なら、Kindle原稿の空気。
画像制作なら、画像制作の空気。

毎回ぜんぶ説明しなくても、
その場所に入ったら守ってほしいルール。

それを置いておくのが、
AGENTS.md です。

STEP 4|SKILL.mdに作業手順として固定する

一方で、
特定の作業として何度も使いたいなら、
SKILL.md にします。

たとえば、

「記事をけいすけ文体にリライトする」

という作業を何度もやるなら、
keisuke-rewriter みたいなスキルを作る。

そして中に、

・最初に読むファイル
・消すべきAIっぽさ
・足すべきけいすけっぽさ
・Before/After差分
・確認項目
・出力ルール

を書いておく。

こうすると、
Codexに

Keisuke Rewriter

のように呼び出して、
その手順で作業してもらえるようになります。

候補に出すには、置き場所も大事

ここで、ひとつ注意です。

SKILL.md を作っただけでは、
Codexのスキル候補に出ないことがあります。

候補に出したい場合は、
基本的にはこの形で置きます。

C:\Users\ユーザー名\.codex\skills\スキル名\SKILL.md

つまり、

「スキルっぽいファイルを作る」

だけではなく、

「Codexがスキルとして読む場所に置く」

ところまでやって、
はじめて使いやすくなります。

ここ、地味にハマりやすいです。

STEP 5|試し書きして、違和感を返す

ここからが、いちばん泥臭いところです。

文体を学習させるうえで、
一発で完璧を目指す必要はありません。

むしろ、一発で出た文章は
だいたい外れます。

最初は、

「惜しいけど、違う」

くらいで普通です。

フィードバックは具体的に返す

ダメなフィードバックは、

「もっと自分らしくして」

です。

これだと、Codexも困ります。

いいフィードバックは、

この「大事です」という言い方は少し硬い。 僕なら「けっこう大事なんですよね」と言う。 この段落は説明っぽい。 もっと読者に話しかけるようにして。 この締めの決め台詞はChatGPTっぽいから使わない。 核心は「なんじゃないかって思うんですよね」で置いて。

こんな感じです。

具体的であればあるほど、
Codexは次に近づきます。

そして、その差分を
また AGENTS.md や SKILL.md に残す。

この反復です。

これが、Codexに文体を覚えさせるということです。

STEP 6|Codexは代筆者ではなく、増幅装置として使う

最後に、かなり大事な話です。

Codexに文体を学習させる目的は、
自分が何も書かなくてよくなることではありません。

むしろ逆です。

自分の中にあるものを、
もっと速く、もっと届く形にするために使う。

Codexは代筆者ではなく、
増幅装置です。

骨は自分、肉付けはCodex

僕のおすすめは、この役割分担です。

自分が出すもの:

・体験
・問い
・違和感
・言いたい核心
・昔の自分に届けたい言葉

Codexに任せるもの:

・構成整理
・見出し案
・読みやすい順番
・足りない説明の補足
・WordPress用の下書き化

骨は自分。

肉付けはCodex。

この役割分担ができると、
AIっぽい文章ではなく、
自分の温度を持った文章になっていきます。

まとめ|「誰だお前は!?」を「あ、お前か」に変える

Codexに自分の文体を学習させる手順は、
ざっくり言うとこうです。

・文体サンプルを5〜10本集める
・Before/After差分を言語化する
・AGENTS.md に場のルールを書く
・SKILL.md に作業手順として固定する
・試し書きして、違和感を具体的に返す
・Codexを代筆者ではなく増幅装置として使う

最初は、たぶんこう思います。

「いや、誰だお前は!?」

でも、5回、10回と直していくうちに、
少しずつ変わってきます。

ある瞬間、

「あ、これは自分の文章に近い」

と思える出力が出てくる。

その瞬間が、けっこう嬉しいんですよね。

AI時代だからこそ、
逆にあなたの声が大事になります。

なぜなら、平均値の文章は
これからいくらでも増えるから。

だからこそ、
あなたの体験、違和感、言葉の癖を
Codexに渡していく。

今日やるなら、
まずは自分が書いた文章を5本集めてみてください。

そこから、
Codexとの本当の共創が始まります。