「人類総せっかち化計画」に対抗すべく「反せっかち化運動」をやってみた

ケイの探求録心身充実

「あれ、こんなにせっかちだったっけ?」

朝の通勤ラッシュ。
スマホの通信遅延にイライラしながら、
そんな疑問が頭をよぎった。

街を歩けば
信号が赤に変わるのを待つ数秒すら
じれったく感じてしまう。

いつからこんなに
せっかちになったのか、

そのせっかちな自分は…
”本当の自分”なのだろうか?

もしかすると、それは
社会のスピードに
ただ追いつこうとする中で、

知らず知らずのうちに生まれた
偽物の自分”なのかもしれません。

けい
けい

こんにちは、けいです。

文明の発展と共に、
「生産性」「効率性」「即効性」が
最優先される世界。

その流れに無意識に乗って(乗せられて)、
気がつけば私たちの中に深く刻まれた
「せっかちズム」。

お湯を注いで3分すらじれったいの。
1分のショート動画すらじれったいの。
なんなら5秒の広告が超じれったい。。。

たった数秒のことでも
忍耐が必要になってしまったなんて、
皮肉な話ですよね。

外に目を向ければ、
私たちの生活は「すぐに、~る」に包まれた
インスタントワールド(即席な世界)です。

『すぐに知れる』
⇒ スマホを開けば瞬時に情報が手に入る。

『すぐに繋がれる』
⇒ SNSではリアルタイムで世界中と繋がれる。

『すぐに見れる』
⇒ 1分動画でさくっと見れる
⇒ スキップ機能で面倒なところ飛ばせる

『すぐに食べれる』
⇒ 時短料理にインスタント食品や冷凍食品

『すぐに使える』
⇒ 即戦力として求められる職場

『すぐに届く』
⇒ 注文したその日に届く配送サービス

『すぐに借りれる』
⇒ タップ一つで借金できる

『すぐに出会える』
⇒ 恋人候補との出会いも即座に。

こういった全てによって、
私たちは人生が楽になる一方で、
せっかち化の道へと誘なわれ、

次第に『待つ』という
体験によって得られる感動を
失っているように思います。

現代社会では「待つ」ことが
まるで悪者のよう。
忍耐や我慢といった否定的な意味合いで
捉えられがちです。

せっかちなわたしは、
大好きなスルメを嚙みながら
立ち止まって考えてみました。

そしてこう思ったのです。
「待つ」とは、【味わう】ということではないかと。

時間をかけて味わう深み、
そこから生まれる感動も
同時に大切にしていく必要があるのではないか。

AIやロボットなどの発展によって
これから更に加速するこの世界で

真に人間らしく生きて行くために、
『待つ』ことの価値も見直す時が
来ているのではないか。

もちろん遅いより、早いに越したことはない。
ただ、それによって失われるものもまた
少なくありません。

愛情が深まった、温もりある人間関係の構築、
一つ一つの瞬間を味わう喜び、
そして何より、自分自身と向き合う時間。

ーー速さだけが全てではない、

そう気づいた時、
私たちはもっと豊かな世界を
手に入れることができるのではないでしょうか。

スルメを噛みしめ味わう中で、
そんな思いが浮かんできました。
そして、あることを閃いたのです。

あえて、
この忙しくてせっかちな世界で
「反せっかち化運動」を始めてみようと。

反せっかち化運動とは、
せっかちな世の中の流れに対して
あえて、真逆のことをやってみる
『時間を味わう』運動のことです。

まずは自分でコントロールできる
自分だけの日常の世界からやってみました。

あえて朝の忙しい時間に
ゆっくりとお白湯を飲んで
体調を整えてみたり

強くしなやかな体で
一日を送れるように
ストレッチしてみたり

通勤時や社内、自宅でも
一つ一つの動作を意識して
ゆっくり静かに丁寧に行うようにしてみたり

シャワーだけでなく
ゆっくりお風呂に浸かって
身体を芯から温めてみたり。

そうやって始めた
わたしによるわたしの人生に対する
『反せっかち化(時間を味わう)運動』を通して、
私は「待つこと」の大切さを再認識しました。

「待つ」ことは決して時間の無駄ではありません。

むしろ、それは
自分自身と向き合い、
周囲の環境や人々をより深く観察し、
『感じる機会』を与えてくれる。

瞬間的な快楽や満足を追い求めるのではなく、
持続可能な幸せや満足を大事にする心を育ててくれる。

長期的な目標や夢に向かって、
一歩ずつ進む過程で得られる喜びこそが
本当に価値のあるものだと気づいたのです。

せっかちになってしまった心に
ゆとりを取り戻すために

あえて日々の生活の中で「待つこと」を
積極的に取り入れてみる。

すると、もっと深く、豊かな人生を
送ることができるのではないか。

速さと便利さと同じくらいに、
大切な価値がこの世界にはもっとある。

それを見つけ出すためにも、
一緒に『反せっかち化(時間を味わう)運動』に
取り組んでみませんか?

あなたの人生に新たな価値観を
見出す一歩になれば幸いです。

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